えにしの会

日本では少子高齢化が進み、一人で生活する高齢者が増えています。入院や施設入居の手続きに必要な身元保証に不安を感じる人も少なくありません。こうした状況の中で注目されているのが、専門の身元保証サービスです。本記事では、高齢社会で求められる身元保証の役割や、具体的なサービス内容、地域に根ざした支援体制について紹介します。

高齢社会を支える身元保証の役割

日本では高齢化が進み、社会とのつながりが薄れることで将来の生活に不安を感じる人が増えています。そのような中で身元保証サービスは重要な役割を担っています。ここでは、えにしの会が取り組む高齢社会を支える身元保証の取り組みを見ていきましょう。

社会課題に向き合う身元保証支援

日本では単身世帯の増加や地域とのつながりの希薄化が進み、身寄りのないまま生活する高齢者が増えています。また、家族に負担や迷惑をかけたくないと考える人も多く、暮らしに不安を抱える状況が広がっています。こうした社会問題に対応するため、えにしの会は平成24年に非営利団体として設立されました。将来にわたって安心して生活できる社会づくりを支えることを目的とし、身元保証を必要とする人を支援しています。

生活に寄り添う支援体制

えにしの会は、引越し先への入居や入院時に必要とされる保証人の引き受けを行う身元保証支援を中心に活動しています。さらに、会員が安心して日常生活を送れるよう生活支援や万一の支援にも対応していることも特徴です。また、会員の要望に応じて弁護士など専門家と連携し、金銭管理や法律支援にも対応しています。

最後まで支える安心のサポート

えにしの会は生前の生活支援だけでなく、亡くなった後の対応まで一貫して支援しています。葬儀や納骨支援にも対応しており、身寄りのない方でも安心して生活できる環境を整えています。「もし私たちが会員様の家族であったらどうするか」を常に考え、紹介者や介護従事者と協力しながら地域に密着した支援を行っていることが特徴です。高齢化が進む社会の中で、えにしの会は地域福祉の発展に貢献することを目指しています。

生活を支える具体的なサービス

えにしの会は、身元保証を中心に高齢者や障がいを持つ方の生活を支えるサービスを提供しています。ここでは、その具体的なサービス内容を見ていきましょう。

生活の不安に備える身元保証支援

えにしの会は、入院や手術、福祉施設への入居、転居などの際に必要となる身元保証人を法人として引き受けています。身元保証人は多くの場合家族が担いますが、身寄りがない方や家族に頼れない方にとっては大きな不安となります。

そこで、えにしの会は名義だけを貸す形式ではなく、責任を持って対応する身元保証を行っている点が特徴です。また、各種緊急連絡先としても対応し、緊急入院の手続きや医療機関とのやり取りなど、生活を続けるうえで欠かせない支援を提供しています。

日常を支える手続きと生活サポート

身元保証だけでなく、えにしの会は日常生活や入院中の支援にも力を入れています。急な入院時の各種手続きや入院中の生活サポート、施設見学への同行など、家族の代わりとなって幅広い支援を行っています。また、金銭管理や法律面の不安にも対応しており、弁護士や司法書士などの専門家と連携しながら会員の相談に応じていることも安心材料です。希望があれば財産管理や契約手続きなども専門家がサポートし、安心して生活できる体制を整えています。

最期まで寄り添う死後サポート

えにしの会の特徴は、生前だけでなく死後のサポートまで対応していることです。危篤時や訃報連絡があった際には駆けつけ、死亡診断書の受け取りや死亡届の提出、葬儀社の手配などの手続きを代行します。さらに、年金の停止や公共料金の解約などの死後事務も会員の意思に基づいて行います。

葬儀支援では宗教や宗派に関わらず、生前の希望に沿った形で対応し、納骨についても指定場所での納骨に加え、えにしの会が管理する永代供養墓への納骨も可能です。このように、えにしの会は人生の最期まで安心を提供するサポートを行っています。

全国で身元保証を支える地域密着型のサポート体制

身元保証サービスを必要とする方は年々増えており、地域を問わず安心して利用できる支援体制が求められています。えにしの会は全国で活動を広げている身元保証団体として、利用者に寄り添ったサービスを行っています。ここでは、えにしの会の情報発信への取り組みについて見ていきましょう。

全国に広がる事業拠点

えにしの会は、北海道の札幌から南は沖縄まで事業所を展開し、広い地域で身元保証の支援を行っています。特定の地域だけで活動している団体とは異なり、全国規模でサービスを提供しているため、遠方に住む家族がいる方や転居を予定している方でも安心して相談できます。各地域で連携を取りながら支援を行っており、地域ごとの事情に合わせた対応ができることも強みです。

情報発信にも力を入れた安心の取り組み

えにしの会は利用者とのつながりを大切にしており、サービスの内容や活動の様子を積極的に発信しています。公式サイトだけでなく、YouTube、Instagram、Facebook、X（旧Twitter）などのSNSを通じて情報を公開しています。

身元保証サービスは内容がわかりにくいと感じる人も少なくありませんが、えにしの会は写真や動画を使ってわかりやすく紹介しているため、初めて身元保証を検討する方にも親しみやすいです。興味のある方はこうした発信をチェックしてみてください。

まとめ

身元保証は、家族に頼れない場合や一人暮らしの高齢者が増える現代において欠かせない支援となっています。えにしの会は入院や施設入居時の身元保証だけではなく、生活支援や金銭管理、死後事務まで幅広く対応し、一人ひとりの暮らしを長期的に支えています。さらに札幌から沖縄まで事業所を展開し、全国で相談や支援が受けられる体制を整えています。地域に密着し、必要なときに必要な支援を提供する姿勢は、多くの方に安心を届けるものです。身元保証に不安を感じている人にとって、えにしの会は心強い存在といえるでしょう。